2024/01/21

MLA+アンテナチューナー

MLAにアンテナチューナを接続

MLA+T型整合回路+LC直列共振回路

MLAにLC直列共振回路を入れて、混信を低減させる効果は確認はできたので、T型整合回路でインピーダンスを整合を試してみた。


回路

T型整合回路のアンテナ側にコイル部Bを挿入し、直列共振要素を実装

受信機側は特性を測れるようにnanoVNAを接続できるようにしている。

バリコン部

手持ちのポリバリコン(Aliexpressで購入)は270pF×2、20pF×2を使用した。

バリコン部は、チューニング(?)の範囲拡大とクリティカルな調整を避けるため、スイッチで270pF、270pF×2、20pF、20pF×2を切り替えられるようにしておく。
このバリコンは、微調整用のトリマーがついている。20pF側は調整してなるべく合わせるようにはしている。ただ、バリコン部の構成で接続してしまうとスイッチ自体にも静電容量があるので、スペック通りにはならない。

手元にバリコンやスイッチが余っていたので、T型整合回路のコイル部Aに、スイッチでバリコン部を組み込めるようにしてみた。コイル部Aの誘導性リアクタンス分の調整をコンデンサでするためである。

コイル部

コイル部AおよびBのインダクタンス、構成は以下の通り。

コイル部Aはジャンク箱に入っていたフェライトバーを使用している。低い周波数帯を考慮して100uHのインダクタを追加している。タップ部は以前作成したものを流用し、適当。

コイル部Bは、計算上はバリコン部2+コイル部Bで0.2MHz~40MHz程度まで共振するようにはした。組み立て上は誤差もあるし、バリコン部1、コイル部B、アンテナ側もある、ターゲットとなる周波数によっては、インダクタンスもコアの特性で変わるので、緻密ではない。使用したコアは、秋月電子(秋葉原)で調達。MLA以外での使用も想定して、ロータリースイッチを使って、コイル部Bをバイパスできるようにしている。GTR-28-16-20については、1つのコアに2つのコイルを同居させて使ってみた。

 

ネットの記事では空芯を使うものが多数あるが、コアの磁性(周波数特性)の影響を受けないことを考えるとその方が正解である・・・

インダクタンス値は100kHzの実測値、実際には周波数によってインダクタンス値は下がるはず。

巻線には、ポリウレタン線0.6mmを使用した。ある程度太さがある方がしっかりしている。部分的に固定するためにグルーガンを利用した。

コイル部Aコイル部B

切替のロータリースイッチは2回路24切替のものをAliexpressで購入。切替端子は余る。

ケース加工?

調整するツマミとスイッチが複数あるので、ケースに入れないと不都合だが、送信用ではないこと、今後の改造等を考慮して、安価に済ませることにした。宮甚商店氏(youtube)で紹介されていたブックエンドを使用することにした。素材としては鉄板、しっかりしている。

予め穴を開ける位置を設計し、パワポで描いたものを打ち出し、テープで張り、ポンチを打ってドリルで加工。

実際にブックエンドの加工をやってみると、ドリルの刃はあまり効かない。古くて、安い物を使っていることもあるが、アルミと違い手間はかかる。大き目の穴は電動ドリルで6mmまで開け、大きい穴はリーマーで広げた。家族が寝た後、1時間程度毎に加工するのは、時間がかかってしまった。教訓としては、根気がなければブックエンドの加工避けた方が良いだろう。

部品の実装

ポリバリコンの固定

M2.6×4mmのネジにスプリングワッシャを付けて固定。このネジが長すぎるとバリコン内部まで入って静電容量に影響を与えそう。ネジの頭の厚みが薄いものを選ばないと、バリコンのダイヤルに干渉するので、”ラミメイト小ねじ”をネジのトミモリで注文。

実装

実装してみると、結構ごちゃごちゃしてしまった。

ギジギジなので、バリコンの操作はし難い。




使用感

MLAを使い、中波ラジオを受信してみた。
調整項目が多いので操作は、ごちゃごちゃはしたが、明らかに信号強度が上がり、雑音が減らせ、効きやすくはなった。

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