T型整合回路のインピーダンス計算
はじめに
受信用アンテナチューナーで電力を最大化する前提で交流理論で計算してみる。アンテナのインピーダンスは Rx+jXx と置き、アンテナで受信した電力が受信機側(インピーダンス50Ω(純抵抗))で最大になる条件をT型整合回路で考えてみることにした。
T型整合回路
交流理論では、抵抗成分を等しくし、リアクタンス成分を零とすることで、エネルギー消費は最大になる(はず)。
計算結果の考察
- アンテナの抵抗成分のマッチングはXLとXC1で成立させることができる
- アンテナのリアクタンス分はXL,XC1,XC2の3つのパラメータで相殺することができる
- アンテナが誘導性リアクタンスの場合、XC2はバイパスさせることで、チューニングがしやすいかもしれない
(2023.10.29修正)
VSWRの理屈は不明
VSWRの式はインピーダンスを絶対値で扱い反射係数Γを使って算出されることになっているが、エネルギーの伝達の視点では、複素数で考える必要がある。
交流理論では、虚数成分は電源と負荷の間を行ったり来たりする、当該の系から外に出てこないエネルギーと考えられなくもないが、なぜ無線工学の世界では扱いが違うのか、不明である。引き続き思考していくことにする。
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