2023/10/29

アンテナチューナーのインピーダンス整合の計算

T型整合回路のインピーダンス計算

はじめに

受信用アンテナチューナーで電力を最大化する前提で交流理論で計算してみる。アンテナのインピーダンスは Rx+jXx と置き、アンテナで受信した電力が受信機側(インピーダンス50Ω(純抵抗))で最大になる条件をT型整合回路で考えてみることにした。

T型整合回路



(2023.10.29修正)

交流理論では、抵抗成分を等しくし、リアクタンス成分を零とすることで、エネルギー消費は最大になる(はず)。


計算結果の考察

  • アンテナの抵抗成分のマッチングはXLとXC1で成立させることができる
  • アンテナのリアクタンス分はXL,XC1,XC2の3つのパラメータで相殺することができる
  • アンテナが誘導性リアクタンスの場合、XC2はバイパスさせることで、チューニングがしやすいかもしれない
(2023.10.29修正)

VSWRの理屈は不明

VSWRの式はインピーダンスを絶対値で扱い反射係数Γを使って算出されることになっているが、エネルギーの伝達の視点では、複素数で考える必要がある。
交流理論では、虚数成分は電源と負荷の間を行ったり来たりする、当該の系から外に出てこないエネルギーと考えられなくもないが、なぜ無線工学の世界では扱いが違うのか、不明である。引き続き思考していくことにする。




0 件のコメント:

コメントを投稿

ATS20+を買ってみた

  ATS20+を買ってみた AliexpressでATS20+を4,705円(2024.6頃)で購入してみた。 梱包を解いてみた。特段いつもの中華製品な感。付属のアンテナを付けて、電源を入れるとちゃんと起動。AM/FM放送で動作確認→問題なし。 受信帯域を確認してみるとマニュア...